グッドアクト!アクガレージ主宰の中村です。
今回は好評の「違い」シリーズです。
「演技」と「芝居」の違いについて綴っていきます。
演技を教えていると、〇〇と〇〇の違いって何ですか?とよく聞かれます。
例えば、過去に記事にした例だと、
などです。
今後も「違い」シリーズを続けていきますので、ぜひ「違いの分かるイイ男、イイ女」になって欲しいと思います笑。
演技と芝居の違いは、似ているようで異なる意味を持つ言葉です。
「演技」とは、役を演じること。つまり、演者が自分自身を別の人物に置き換えて、役を演じる能力や技術を指します。
演技には、表情、動作、声のトーン、話し方など、様々な要素が含まれます。演技は、舞台や映画、テレビなどの作品で活躍する俳優や女優たちが行います。
一方、「芝居」とは、演劇作品そのものを指します。
つまり、劇団が作り上げた脚本やストーリーを、俳優たちが演技して観客に見せることを指します。芝居は、作品自体の質、ストーリーの面白さ、演出の妙、音響・照明などの効果、俳優たちの演技など、様々な総合的な要素から成り立っています。
したがって、
「演技」とは、俳優が役を演じることを指し、「芝居」とは、作品そのものを指します。
ただし、どちらも密接に関連しており、「優れた演技が良い芝居を生み出すことができる」と言えます。
余談ですが、よく監督やプロデューサーなどがオーディションの選考などで口にするのは「あの俳優は"芝居心"があるねぇ」といった会話です。「芝居心」という言葉は使いますが「演技心」とは言いません。「演技」という限定的な意味で評価するのではなく「芝居」という広義な意味で評価していると言えますね。。。そこまで意識して使い分けているかはどうでしょうね。。。??何となくのニュアンス、言い易さもあるかと思います。
いかがでしょうか?
「演技」と「芝居」の違いを説明出来たらきっと人からの印象も変わる事でしょう。
では、良い演技ライフを。グッドアクト!!
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※本記事に書かれた演技に関する学びは、執筆者である中村英児が自身の俳優・監督・トレーナーとしての経験に基づき、独自のメソッドとしてお伝えしています。記事の無断転載はお控えください。
中村英児 (アクトガレージ主催トレーナー)
俳優 映画監督 映像クリエイター
株式会社プロダクションガレージ代表取締役(映像制作会社)
日本映画監督協会会員。1999年より俳優として活動。俳優業の傍ら、Vシネマでの脚本執筆をきっかけに、監督として長編映画8本を制作し都内単館映画館で次々とロードショー公開。企業のプロモーションビデオも多く手掛け、2017年、映像制作会社を設立し代表に就任。主な出演作に「アウトレイジビヨンド」(北野武監督)、「任侠ヘルパー」(準レギュラー/フジテレビ)、主な監督作品に「SAMURAI SONG」、「ニャチャンへ続く道」(ドキュメンタリー)、「つながり」(はづき虹映監修)等がある。アクトガレージでは主催トレーナーを務める。監督・俳優としての両面から指導出来る事が強み。
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